2014年8月11日月曜日

エボラ出血熱は飛行機では広まらない!?空気感染能力の有無

8月6日の記事「エボラ出血熱は感染拡大するがパンデミックにならない(予想)」で飛行機によるエボラ出血熱が空気感染により広まる可能性について触れましたが、WIREDの記事「エボラ出血熱の感染は、飛行機で広まるのか」によると、最近の航空機は機外から新鮮な空気を取り入れているので、仮にエボラ出血熱が空気感染したとしても、他の乗客からウィルス感染する可能性はそれ程高くは無さそうです。

◆WIREDより抜粋---------------------------------------------------
現代の商用ジェット機の大半では、新鮮な空気が飛行機の外から客室に絶えず入ってくる。ジェットエンジンの圧縮機(エンジンに供給する空気の圧力を高める装置)に取り込まれた空気の一部が、客室のエアコンに送られるのだ。
空気は、機内の上から下へ流れるため(前から後ろではない)、乗客は、近くの数人としか空気を共有しない。WHOが飛行機での「密接な接触」を、感染者から2列以内と定義しているのはこのためだ。


1980年代後半以降につくられた民間航空機であれば、搭載している高性能微粒子フィルターが細菌を最大99.97%除去するし、「2~3分ごとに空気がすべて入れ替わる」という。WHOによると、「通常であれば、客室の空気は、大半の建物の空気よりクリーン」だという。同乗している旅行者によって病気に感染する危険性が最も高いのは、地上で待機しているときだ。エンジンが動いておらず、新鮮な空気を取り込んでいない。30分以上の地上待機の間は「客室の十分な換気」を行うようWHOが航空会社に勧告しているのはこのためだ。
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この記事によると、エボラ出血熱は飛行機に乗った全ての人への感染可能性が高い訳ではなく、感染者の近くの席に座った人だけが感染可能性が高くなりますが、「搭載している高性能微粒子フィルターが細菌を最大99.97%除去するし」という部分に関しては、ウィルスは細菌よりも更に小さいことを考えると、この高性能微粒子フィルターはエボラ出血熱などの”ウィルス”にはそれほど効果がないかもしれず、このWIREDの記事はそのままに受け取りにくい点もあります。

但し、そもそもエボラ出血熱は空気感染しない、と現時点では言われていますので、フィルターの能力については、それ程考える必要も無いのかもしれません。

現在、私が一番気になるのは、ナイジェリアのラゴス空港に到着後に死亡したリベリア系米国人男性と同じ飛行機に乗っていた他の乗客に感染があったかどうか?なのですが、少なくともこのリベリア系米国人の治療にあたった医療スタッフにはエボラ出血熱が感染したようで、まだ予断は許しません。

それでも、それ以降は新しい感染のニュースはそれ程出ていません。

例えば8月9日に「エボラ出血熱に似た症状、カナダで患者1人を隔離」というニュースがAFP から出ていますが、エボラ出血熱と似た症状が出ているだけですから、まだ感染拡大と決めつけられません。
現に、今日のNHKのニュースでは、先日エボラ出血熱の疑いで”死亡”したサウジアラビアの男性もエボラ出血熱では無かった、と判明したようですし、エボラに似た症状が出るウィルスも沢山あります。

ギリシャでは、「エボラ熱でなくマラリア=ギリシャ」というニュースもあり、こちらは先日の韓国のように過敏になっているようにも見受けられますが、兎に角、ナイジェリアのラゴス空港経由と思われる新たな国での感染者が出ないことを祈っています。ここ2週間で新たな感染が出なければ一先ず、山は越えたという理解をして良さそうです。

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