2014年3月22日土曜日

携帯各社の殴り合いの中、MNPでiphone5sをタダで手に入れた話

MNPとは番号ポータビリティのことで、携帯電話事業者(キャリア)であるdocomo(ドコモ)、au(エーユー)、softbank(ソフトバンク)の間で、電話番号を変えずにキャリアを変更できます。
日本では、2006年10月からMNP(番号ポータビリティ)制度がスタートしましたが、ここにきて、キャリア間の顧客獲得競争が激化し、特に昨秋にドコモがiphone(アイフォン)の発売を開始してからは、顧客獲得のためのキャッシュバック問題が顕在化していました。

このキャッシュバック(CB)とは、他キャリアからMNPで乗り換えてくれれば、乗換てくれた顧客に高額な現金や商品券でキャッシュバックする、というもので、家族向けに2台同時、3台同時にMNPしてくれれば、10万円単位でキャッシュバックという、夢のような!?キャンペーンを展開する携帯ショップも数多くありました。

当初、各キャリアの販促費は20億円程度だったらしいのですが、ここのところは200億円を超えるような膨大な額に膨れ上がっていたようで、見かねた総務省の指導により、3月末くらいでキャッシュバック合戦はようやく終わりを迎えるようです。

ストックビジネス(毎月一定の収入が見込めるビジネス)である通信事業では、顧客の数を増やして囲い込みたいのは重要な戦略でもありますから理解できるのですが、このキャッシュバックの原資は、長い間そのキャリアに通信料金を納めている利用者ですから、長期優良顧客には利益還元せずに、自社の利益のためだけに長期優良顧客から回収したお金を他キャリアの顧客へばら撒いていた、ということになり、ある意味モラルハザード的な、自社顧客への裏切り行為とも取れなくもないんですね。


そんな状況ですから、MNP弾(えむえぬぴーだん)と呼ばれるMNP専用携帯を何台も作って、MNPでキャリア間を放浪することで小遣い稼ぎをしている「携帯乞食(けいたいこじき)」と呼ばれる人まで現れる始末。
仕組みをよくよく考えましたが、これ結構儲かります。

そういう状態を見かねた総務省が、今回、「まぁ、そろそろみんな、矛を収めてまともなビジネスにもどろうや」と諭したようでして、ソフトバンクについては昨秋末、他のキャリアについても3月末にはキャッシュバック合戦が一区切りするようです。

そんなMNPキャッシュバック合戦が起きているとは私が知ったのは、2014年3月14日。
キャッシュバック戦争も終盤に差し掛かり、キャッシュバック率が悪くなってきていた状況でした。

昨秋から高い携帯料金に嫌気がさしていた私は、そろそろソフトバンクを止めて格安SIMへ移行し、月額通信費を3000円以内には収めたいなぁと思っていたのですが、このキャッシュバック合戦を知り、メラメラと小さな怒りが湧いてきていました。

私の高い通信費は、このキャッシュバックに、携帯乞食のために使われていたのか・・・と。
(ただ携帯乞食さんは合法なので全く悪くなく、悪いのは仕組みを作っているキャリアです。)

そこで私も考えました。
携帯1台だけでは今ではキャッシュバック率も悪くなってきたが、MNPすればiphone5sをタダで手に入れることができるキャンペーンをやっている携帯ショップもあるので、ソフトバンクからドコモにMNPしてタダでiphone5sを手に入れようと。

そして、保管しておいたドコモの古いガラケー(FOMA)を低料金プランに変えて電話専用端末にし、今使っているiphone4sをSIMロック解除して、格安SIMを差してネット専用端末にしようと。

更にiphone5sは中古で4~5万円で売れるので、これを売ってキャッシュバックの恩恵を受けた気分に浸ろうと。

そんな考えを持ちながら、ネットでtwitter(ついったー)とfacebook(ふぇいすぶっく)を駆使して徹底的に携帯ショップの市場調査、条件や価格の調査をし、とある都内の携帯ショップでソフトバンクからドコモへのMNPをし、タダでiphone5sを手に入れました。

後はドコモショップに行き、iphone5sのパケホーダイを外してガラケーに機種を変えて月額を抑え、iphone4sのSIMロックを解除して格安SIMに入れ替えればキャリアへの小さな復讐が終わります。

昔は10年来のドコモ利用者だったのですが、解約時に意図せず1万円も解約料を取られたことで、ドコモにも軽い恨みがあったのです。
これで私の心の中にあったソフトバンクとドコモへのモヤモヤ感も晴れて、通信キャリアとはフラットな気持ちで付き合えそうです。

人口減少社会で新しく携帯を持つ利用者がいなくなり、各キャリアも限られたパイの奪い合いになっているのは理解できるのですが、このような顧客獲得戦略しか打てないキャリアは完全に土管化してしまったな、そんな印象です。
土管化とはインフラ事業のことで、自社で売り上げ拡大策を採れない、新しいサービス展開をできない弱みを抱えます。

これからの人口減少社会、あらゆる業種でこのような風景を目にすることになるのでしょうね。
アメリカの携帯会社スプリントを買収したソフトバンクの孫さんは正解です。

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